Froshritter Orchestra終演 #風呂桶
9/16(日)大田区民ホールアプリコにて、クロノトリガーの楽曲を演奏するFroshritter Orchestraの公演が無事終了しました。
自分は合唱団コールゴンザレスの指導を担当させていただきました。
昨年の春から関わり始め、都合1年半ほど取り組んできた公演でしたので、やはり感慨があります。
クロノトリガーの楽曲をゲームの進行をなぞってほぼ全曲演奏するという試みで、さまざまな趣向を凝らした結果公表のうちに終わることができました。
当日の感想や団長のこだわりは以下から伺うことができます。
2018.9.16 フロッシュリッターオーケストラ感想まとめ
https://togetter.com/li/1267528
開発室-団長のつぶやき
さて、今回は団長が合唱に並々ならぬこだわりを持っていた結果、アレンジの際に合唱の有無を細かく指定、可能な限り出番を作ってほしいというオーダーが入っていました。
その結果、幕間やアンコールを含めた全22曲中20曲に合唱の出番がありました。
合唱がない2曲は、場面の都合で「合唱なしで演奏したいとこだわった」曲のみです。
ここまで合唱重視のゲーム音楽のオーケストラコンサートは記憶にありません。
だいたい、よくある合唱の出番は半分から1/3くらいが相場じゃなかったかなと思っています。
合唱のメンバーもオイシイ出番が多いことモチベーション高く頑張ってくれました。
ここはいい循環があったと思いますが、分量や難度でなかなか苦労もありました。
ポイントで挿入された合唱の特殊効果
- お祭りのガヤ
- 猫の鳴き声
- 裁判の傍聴席の芝居(歓声とブーイング)
- ハンドクラップ
歌声に演技的な要求
- 裁判のシーンは嘲笑的に歌う
- 生きる望みを捨てた声
- 悲鳴のようなシャウト
単純に難しい
- 複数箇所あったアカペラ(見せ場でもある)
- クロノトリガー(光田さん)の音楽の特徴でもあるテンションノート
- 魔王決戦のアカペラ8声のアンサンブル、男声は音域外の音をファルセット指定
挙げていくとキリがないですが、本当によく乗り越えたと思います。
メンバーの頑張りと、合唱のサポートをしてくれた稽古ピアノのいずみさん、ボイストレーナーのれいさんにはとても感謝しています。
また、アレンジも難所はあったもののオケと合わせたときにしっかり合唱が映えるようになっていて、PAに頼らず作りきることができました。
本番3週前に団長からテノールの発声に注文が入るという事件がありましたが、密かに雰囲気を崩さず緊張感を高める材料として使っていました。
プレッシャーあったと思いますが 最後はプレイヤー団長のお気に召す発声だったと思います。
本番はプレイヤーとして集中することとは別に、難所を一つ一つ乗り越える旅に胸に込み上げて来るものがありました。
指導者の喜びですね。
ハッシュタグ #風呂桶 で寄せられた感想を見ても、合唱団が公表で嬉しい限りです。
さて、自分はゲーム、アニメ等の音楽に関わり始めてから合唱団の地位向上を一つのテーマにしていました。
この界隈の音楽は、オケや吹奏楽などの器楽の世界が5年先行しています。
今でこそ多数の合唱団が活躍していますが、10年前は合唱団を探すことも難しい状態でしたし、合唱をやろうという気運もあまり見かけませんでした。
その後、合唱活動をしていても、従属するものとして扱われたり、運営やアレンジャー、指揮者などスタッフが合唱の扱い方に明るくないと感じることもありました。
今回の風呂桶がこのように合唱を使いきってくれたことで、続くものがあれば嬉しく思います。
少々エゴも入りますが、
アレンジと配置が適切ならPAに頼らずバランスが取れるんです。
合唱団の力をフルに発揮するのに大切なポジションは「専門の稽古ピアニスト」です。
両手を空けることができるという特徴を演出に使わない手はありません。
、、、心の声が漏れています(苦笑)
この機会に感謝し、次の活動に邁進していきたいと思います。
合唱を活かすためには僕ももっとオケを知らなければいけない。
大澤マエストロ、コンマス河合さんの指導はとても勉強になりました。
コールゴンザレスのメンバーの無茶を振られてもやりきる頑張りは素晴らしかったです。
ゴンザロスの皆さんはお楽しみも考えようと思うのでお待ちを。
関わっていただいたすべての皆様に感謝を。
また面白いことをしましょう!
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